伊丹市の創業支援事業計画における特定創業支援事業『元国税調査官が語る!!女性起業家が知っておきたい 税の基礎知識』開催

一億総活躍社会の実現にむけ、女性の創業支援事業は全国各地で開催されています。この度、伊丹市の創業支援事業計画における特定創業支援事業の一環として、『元国税調査官が語る!! 女性起業家が知っておきたい 税の基礎知識』というタイトルでお話をさせていただきました。

セミナー概要

【日時】2017年9月29日(金)13時30分~16時
【場所】伊丹商工プラザ 4階会議・研修室A
【参加者】起業に興味がある女性、起業して間もない女性


定員20名ということだったのですが、当日の参加者は28名。2時間半という長丁場でしたが、みなさん、熱心にお聴きいただいたと思います。税の基礎知識といっても、色々あるので、今回は、どんな話をするのか、“カリキュラム”として、告知の段階でお知らせをしていました。

  • ・扶養と税金
  • ・開業届とは
  • ・青色申告と白色申告
  • ・必要経費の考え方
  • ・日々の記帳のポイント
  • ・私のところにも税務調査って来るの?
  • ・知っておきたい契約書の見方

“え~、こんなにたくさん、2時間半で話し、したんですか?”

と、思われたでしょうか?

今回、お話させて主催者さまからのご要望もあって、盛りだくさんになりました。

参加者は全員女性。

なんとなく冷たい視線を浴びながら講座がスタート。

“元国税調査官って肩書やから、たいてい怖いおばちゃんが来ると思わるんですけど、そんなことないですからね!”

と言っても、誰一人、二コリともしません。

まずは、お隣同士じゃんけんをしていただき、かわりばんこに1分間の自己紹介。このとき、聴く側の人は、“優しく微笑んで頷きながら聴きましょう!”とアナウンス。産業カウンセラーが得意とする傾聴のエッセンスを入れました。これでかなり場の空気が和み、ほっと、一安心。

人様の前でお話をさせていただくお仕事は、毎回がライブ。主催者ではなく、その日、参加された方が私の直接のお客様。目の前に座っていらっしゃるお客様は何を求めて足を運んで下さったのか、まずは、その確認をさせていただきました。

“7つあるテーマのうち、一番聞きたいと思っているものに手を挙げてください!”

ひとつひとつテーマを読み上げ、手を挙げていただくと、

  • ・扶養と税金
  • ・日々の記帳のポイント

について聞きたいという方が同数で、一番聞きたいことだということがわかりました。

扶養と税金というテーマについて聞きたいという意見が多かったのは、女性の場合、扶養家族に入る範囲で働くということも考えていらっしゃるからでしょう。まずは、103万円の壁の説明から始めることにしました。

103万円は、何と何を足して103万円なのか。

小学生の算数のようにホワイトボードに、ひっ算の式を書きました。

103万円の話は給与所得として収入を得ている人の話なんですね。時給いくらの世界、パートタイマーで働く人の感じです。事業所得者の場合、自分で必要経費の計算をしないといけないのですが、お給料の場合、最低でも給与所得控除といってお給料を貰う人のための必要経費にあたるものを差し引きすることになっています。その金額が65万円なんです。

なので、お給料の収入金額が103万円なら65万円の控除があり、所得金額は103-65=38で、38万円。

所得税の計算をする際、誰でも基礎控除を差し引くことができるのですが、その金額が38万円。

給与所得の場合は年間103万円までに、収入を押さえれば扶養に入れるわけですが、今回のセミナーに参加されている女性は起業家志望。所得区分は、給与所得ではなく事業所得になるわけです。

事業所得を得ながら、扶養家族に入ろうとすると、1年間の所得金額を38万円以下に抑えないといけないということになります。

1カ月に直すと、38万円÷12カ月=31,666円となります。1カ月約3万円の儲け。ちょっと考えてみてください。これで事業と言えるでしょうか?

一旦、事業主として事業を始めることにしたら、扶養に入る範囲でと考えているのはナンセンスだと思いませんか?という感じで扶養と税金についてはお話しをさせていただきました。

時間に限りがあるので、さらに詳しく扶養と税金について知りたいという方のために、写真の『配偶者控除等の改正でこう変わる!』を回覧していただきました。大阪・奈良税理士共同組合が出された本なのですが、“役に立つ内容が書いてありました!”という感想をいただきました。

各項目が終わるごとに参加者の方に質問はないか確認をしながら進めていきました。

最初、なかなか質問が出なかったので、途中でグループになって疑問に思うことを出し合ってもらいました。休憩時間には、個別で質問に来られたので、質問された方に了解を得て、みなさんにその質問と回答を披露させていただきました。

すると、“そんなことでも聞いていいんだ~!”と思われたんでしょうね。後半の講義ではどんどん質問が出ました。

みなさん、持ち帰ることの多い有意義なセミナーになったのではないかと思います。

伊丹で起業をお考えの女性のみなさん。頑張ってくださいね!応援しています。